なぜがん治療は髪の毛が抜け、激しい吐き気を引き起こすのか
髪の脱毛(脱毛症)について
脱毛は主に化学療法の副作用として知られています。化学療法薬はがん細胞の急速な増殖を抑えるために、細胞分裂を阻害しますが、同様に体内の他の速く分裂する細胞、特に毛根部の毛包細胞にも影響を及ぼします。その結果、治療中に髪の毛が抜けることがあります。
吐き気・嘔吐の原因
化学療法や放射線療法の多くは、消化管の粘膜細胞を損傷します。これにより胃腸の機能が乱れ、吐き気や嘔吐、下痢といった症状が現れます。また、一部の化学療法薬は脳の嘔吐中枢である化学受容体刺激領域(CTZ)を直接刺激し、嘔吐反射を引き起こすことがあります。これらの副作用は治療終了後数日から数週間で徐々に改善することが一般的です。
副作用は治療法によって異なる
すべてのがん治療が脱毛や激しい吐き気を伴うわけではありません。使用される薬剤や放射線の部位・量、患者さん個々の体質や健康状態により副作用の出方は大きく変わります。そのため、治療を開始する前に医師と副作用のリスクや対策について十分に相談することが重要です。
