C反応性タンパク質(CRP)検査とは?
CRP(C反応性タンパク質)とは
CRP検査は、血液中のC反応性タンパク質(CRP)の濃度を測定する検査です。CRPは肝臓で産生され、炎症が起こると数時間以内に血中濃度が上昇します。全身性の炎症や感染、組織損傷の程度を把握する指標として臨床で広く利用されています。
CRP検査が実施される目的
- 感染症や炎症性疾患の診断補助
- 疾患の活動性や重症度のモニタリング
- 心血管疾患リスクの評価
- 治療効果の確認
- 他の原因(自己免疫疾患、がん、外傷など)を除外するための参考情報
発熱や倦怠感など感染の疑いがある場合や、関節リウマチ・クローン病など既知の炎症性疾患の経過観察に用いられます。また、心血管リスク評価の一環として、定期健康診断で測定されることもあります。
CRP検査の方法
CRP検査は静脈血を採取し、ラボでCRP濃度(mg/L)を測定します。採血は通常、腕の静脈から行われます。
検査前の準備
採血前に8〜12時間の絶食が推奨されます。水以外の飲食は控えてください。また、服用中の薬剤(例:ステロイドや抗炎症薬)がCRP値に影響することがあるため、医師に伝えておきましょう。
検査のリスク
採血は低リスクの手技です。主な副作用は採血部位の軽い疼痛やあざです。
検査結果の見方
結果は「mg/L」で示され、一般的な基準は以下の通りです。
- 正常範囲:<10 mg/L
- 10 mg/L超:高値とみなされ、炎症・感染・組織損傷の可能性が示唆されます。
ただし、個々の基礎疾患や検査目的により解釈は異なるため、必ず担当医と結果を確認してください。
CRPが高いと考えられる主な原因
- 細菌・ウイルス・真菌などの感染症
- 関節リウマチ、クローン病などの炎症性疾患
- 外傷、手術、火傷などの組織損傷
- 肺がん、大腸がん、乳がんなどの一部の悪性腫瘍
逆にCRPが低い(正常)場合でも、感染や炎症が全くないとは限りません。特にウイルス感染はCRP上昇が軽微なことがあります。
CRP検査の限界と注意点
CRPは非特異的マーカーであり、特定の疾患を診断することはできません。高値は多様な原因で起こり得るため、追加の検査や臨床情報と併せて評価する必要があります。
また、以下の要因がCRP値に影響します。
- 年齢・性別
- 喫煙習慣
- 肥満や妊娠
- 一部の薬剤(例:スタチン、抗炎症薬)
したがって、CRP結果は個々の病歴・症状と総合的に判断することが重要です。
