頭頸部腫瘍の概要と対策
頭頸部腫瘍は、外部と接続した粘膜上にできることが多く、唾液腺、唇、舌、鼻腔・副鼻腔、喉頭、上部頸部のリンパ節、咽頭などが対象です。脳や頭蓋骨、眼、甲状腺、皮膚、筋肉の腫瘍は別分類です。
頻度
メイヨークリニックによると、米国では毎年約6万人が頭頸部腫瘍と診断され、全新規がん症例の4〜6%を占めます。男性は女性の約3倍の発症率で、特に喉頭がんは男女差が顕著です。これは男性がリスク要因にさらされやすいことが理由とされています。
リスク要因
喫煙(紙巻き・噛みタバコ)と過度の飲酒が最も強いリスクで、全体の85%がタバコに関連しています。その他、口腔衛生不良、日光曝露、ヒトパピローマウイルス(HPV)感染、石綿や木・ニッケル粉塵の吸入、東南アジアで一般的なパーン(ベテル葉)を噛む習慣なども部位別に関与します。
症状と診断
主な症状は、治らない腫瘤や潰瘍、長引く喉の痛み、痛み、口臭、声の変化です。嚥下困難に伴う体重減少も見られます。診断は視診・触診に加え、血液・尿検査、X線・CT、組織生検で行い、悪性と判明した場合は病期(ステージ)評価も行います。
治療法
治療は腫瘍の部位とステージに応じて選択します。手術で腫瘍と周囲の正常組織(マージン)を切除し、必要に応じて放射線治療を併用します。また、化学療法(抗がん剤)も使用されます。
治療に伴う配慮点
各治療には副作用があります。手術は顔面の外観変化や咀嚼・嚥下・発声機能に影響することがあります。放射線は皮膚炎、味覚障害、顎関節の硬直などを引き起こすことがあります。化学療法は吐き気、嘔吐、下痢、脱毛、口内潰瘍などが典型的ですが、治療終了後に改善します。副作用や生活への影響は医療チームと十分に相談してください。
