ADD(注意欠陥障害)の診断テスト
1980年代初頭、注意欠陥障害(ADD)という用語が、学校で集中できず落ち着きのない子どもたちを指す診断名として登場しました。その後、ADDは注意欠陥多動性障害(ADHD)の一部として位置づけられ、子どもだけでなく大人にも当てはまります。ADDは「多動性」を伴わない、注意力や課題維持が困難な状態を指します。正確な診断には、専門的なテストが必要です。
継続的注意課題(Continuous Performance Tasks)
Fairleigh Dickinson大学によると、ADDの評価に用いられる継続的注意課題は主に3種類あります。
- TOVA(Test of Variables of Attention):視覚・聴覚刺激を組み合わせたコンピュータゲーム形式で、被検者の注意持続率を測定します。
- CPT(Conners' Continuous Performance Test):コンピュータ上で提示される刺激に対する反応を記録し、注意力を評価します。
- IVA(Intermediate Visual and Auditory CPT):視覚と聴覚の両方の刺激を用いた課題で、子ども・大人ともに実施できます。
これらのテストは、検査全体を通じてどれだけ注意を保てるかを測定し、注意散漫が見られると成績が低下します。
定量的脳波測定(Quantitative Electroencephalography, QEEG)
QEEGは脳波をコンピュータで解析し、注意欠如のパターンを可視化する手法です。被検者が課題を行う際の脳波マップを、同年代・同性の健常者のマップと比較します。その差異が診断情報となり、治療方針の決定や、神経フィードバックによるリハビリの指標として活用されます。
評価尺度(Rating Scales)
医師は患者から情報を収集し、事前に設定した項目で評価します。主な尺度は次の通りです。
- 自己評価尺度:成人が自分の症状を「全くない」から「頻繁にある」までの5段階で評価します。
- 症状評価尺度:医師が患者に質問し、同じ項目について評価を行います。
テスト項目例(Test Questions)
典型的な質問は以下のような点に焦点を当てます。
- 不注意なミスが多いか
- 話しかけられても聞いていないことがあるか
- 指示に従えないことがあるか
- 整理整頓が苦手か、忘れ物が多いか
- 課題を最後までやり遂げられないか、長時間の精神的努力を要する活動を避けるか
これらのテスト結果を総合的に判断し、適切な治療やサポートが決定されます。
