穀物アレルギーとは
穀物に対するアレルギーは、主にグルテンに対する過敏症として現れます。小麦やライ麦、大麦などに含まれるタンパク質であるグルテンは、ガス、下痢、膨満感、腹痛などの症状を引き起こすことがあります。さらに重篤な形として、自己免疫疾患であるセリアック病があります。治療せずに放置すると、栄養吸収障害や合併症を招く可能性があります。
グルテンと穀物
- 加工食品の多くは、小麦(デュラム、小麦粉、スペルト、小麦、エインコーン、ファロなど)やライ麦、オーツ、大麦、トリチケルなどのグルテンを含んでおり、グルテンに敏感な人は注意が必要です。
- 需要の高まりに伴い、グルテンフリー商品が増えています。代表的な代替穀物として、そば、モントナ、キヌア、玄米粉、ココナッツ粉、トウモロコシ粉、加工タピオカ澱粉、ナッツ系粉などが挙げられます(セリアック・スプルー協会)。
穀物アレルギーの症状
- めまい、倦怠感、筋肉痛、皮膚のかゆみや発疹、呼吸器症状、消化不良、さらにはアナフィラキシー(胸痛、喉の腫れ、呼吸困難、蒼白、失神、脈が弱くなる)などが報告されています(メイヨークリニック)。
セリアック病
- 米国では約133人に1人の割合で発症するとされる慢性の消化器疾患で、食物アレルギーとは区別されますが、症状は類似することがあります。
- グルテンを摂取すると、小腸の絨毛(ビリ)が損傷し、タンパク質、炭水化物、脂質、ビタミン、ミネラルなどの栄養素の吸収が妨げられます。その結果、ビタミン欠乏、膵臓機能不全、神経症状、胆嚢障害など、長期的で生命に関わる合併症が起こり得ます。
セリアック病の症状
- ガス、膨満感、下痢、体重減少、疲労感、倦怠感、嘔吐などが典型的です。便は緩く、頻度が増えることがあります。腸の損傷により栄養吸収が低下するため、貧血や骨粗鬆症が二次的に生じることもあります。
治療法
- アレルギー全般の基本は「回避」です。穀物アレルギーの場合、食品や化粧品のラベルをよく確認し、グルテンを含む製品を避けましょう。万が一接触した場合は、抗ヒスタミン薬やアナフィラキシー時のエピネフリン自己注射が有効です。
- セリアック病は慢性疾患のため、唯一の根本的治療はグルテンの完全回避です。必要に応じて医師の指導のもと、栄養補助食品で不足したビタミン・ミネラルを補うことが推奨されます。
