シルバーバーチ(白樺)アレルギーの概要と対策
シルバーバーチ(白樺)は、カバノキ科に属する落葉樹で、主に北半球の温帯地域に自生し、イングランドが原産地です。花粉の飛散は8月に始まり、10月まで続き、風によって広範囲に拡散します。そのため、シルバーバーチは季節性アレルギーの主要な原因植物のひとつとされています。
重要性
シルバーバーチはカバノキ、ハシバミ、オーク、ブナなどと同じ科に属し、これらの樹木にアレルギーを持つ人はシルバーバーチにも感作されやすくなります。花粉が体内に取り込まれるとヒスタミンが放出され、鼻や気道の粘膜が過剰に分泌されることで鼻詰まりや呼吸困難、全身的な不快感が生じます。
交差反応性
シルバーバーチの花粉に対するアレルギーは、構造が似た食物にも反応を引き起こすことがあります。代表的な交差反応食品は、リンゴ、キウイ、桃、梨、ネクタリン、さくらんぼ、アプリコット、プラムなどの果物や、にんじん、セロリ、ジャガイモの皮、ヘーゼルナッツ、ブラジルナッツ、クルミなどです。
アレルギー症状
シルバーバーチの花粉を吸入すると、花粉症(アレルギー性鼻炎・結膜炎)として、目のかゆみ・涙、くしゃみ、鼻水、咳が現れます。また、皮膚に直接触れることでかゆみや湿疹、蕁麻疹が起こることがあります。交差反応食品を摂取した場合は、口腔内のかゆみや腫れ、喉の違和感といった口腔アレルギー症候群(OAS)も見られます。
アレルギー性喘息症状
花粉が気道を刺激すると、喘息発作を誘発します。主な症状は咳、喘鳴、息切れ、胸部圧迫感、気管支痙攣です。花粉症による鼻づまりやくしゃみが重なることで、呼吸がさらに困難になることがあります。
治療法
最も効果的な対策は花粉への曝露を避けることです。花粉情報を確認し、花粉が多い日は屋外活動を控えるとよいでしょう。症状が出た場合は、経口抗ヒスタミン薬でヒスタミンの作用を抑え、皮膚のかゆみには抗ヒスタミン・ステロイド外用薬を使用します。喘息症状には吸入ステロイドや気管支拡張薬が有効です。
