急速に進行する記憶喪失とアルツハイマー病
急速に進行する記憶喪失とアルツハイマー病
概況
加齢に伴い脳細胞は減少し、神経伝達物質の生成も徐々に低下します。記憶力の低下は一般的ですが、日常生活に支障をきたす場合は認知症と診断され、その中でも最も多いのがアルツハイマー病です。
罹患率
- アルツハイマー協会によると、米国では約530万人がアルツハイマー病に罹患しており、死亡原因の第7位となっています。
認知症の種類
- アルツハイマー病は認知症全体の60〜80%を占めます。
- その他の認知症には、軽度認知障害、血管性認知症、混合性認知症、レビー小体型認知症、パーキンソン病関連認知症、前頭側頭型認知症、クロイツフェルト・ヤコブ病、正常圧水頭症、ハンチントン病、ウェルニッケ・コルサコフ症候群などがあります。
主な特徴
- 記憶喪失が日常生活に影響を及ぼすことが認知症の特徴です。アルツハイマー病は進行性で致命的な形態であり、脳細胞の破壊により学習、作業、対人関係に支障が出ます(情報はアルツハイマー協会提供)。
発症メカニズム
- 人間の脳には1000億以上のニューロンが存在しますが、認知症患者ではこれらの細胞が急速に死滅し、特に短期記憶と学習に関わる領域が最初に影響を受けます。
- 1906年にアロイス・アルツハイマーが報告したように、脳内にタンパク質が集積した「プラーク」と「タングル(神経原線維変化)」が蓄積します。プラークはニューロン間に、タングルはニューロン内部に形成されます。
考慮すべき点
- 現在、アルツハイマー病の根本的な治療法は確立されていません。原因は未解明ですが、薬剤の開発により症状の発症を遅らせることは可能になりつつあります。
