認知症ケアにパーソンセンタードアプローチを取り入れる方法
はじめに
2008年4月に開催されたシンポジウムは、介護施設に対する考え方を大きく変えました。"介護施設にホームを創る"というテーマの下、パーソンセンタードケアと居住環境の重要性が議論されました。
この理念を実際の介護施設に落とし込むには、入居者一人ひとりの興味・才能・好みを中心にしたケアを提供し、家庭的な雰囲気を作り出すことが必要です。認知症の方は個々の個性が強く、同じ環境でも効果は人によって異なります。好みやニーズは日々変わるため、全人的な理解が求められます。
必要なもの
- 忍耐
- 理解
- 思いやり
- 知識
実施手順
家族や友人、本人に話を聞き、過去の趣味・職業・兄弟姉妹・子どもたちなどの情報を集めます。
本人が最も理解しやすい方法(口頭のヒント、ジェスチャー、書面など)でコミュニケーションを取ります。言葉が出にくい場合は補完し、同時に褒め言葉を添えましょう。
新しい環境で本人の様子を観察し、自然に起きる時間帯や好き嫌い、行動パターン、問題行動の引き金を把握します。
興奮や不安行動は早期に止め、別の活動へと導くことで行動を転換させます。
本人の昔の住まいで使っていたお気に入りの品を部屋に配置し、テレビや時計、読みやすい資料など生活の質を高める必需品を用意します。
環境調整のヒントを見つけ、本人と介護者の両方が過ごしやすいよう工夫します。
安全確保に配慮します。新しい環境や認識力の低下により、誤って危険なものを口にしたりするリスクがあります。
本人の文化的背景や慣習にも配慮し、適切なケアを提供します。
グループ活動や個別活動に参加できるよう支援し、以前楽しんでいた活動を適応・修正して提供します。
食事の好みや栄養上の必要性を確認し、適切なメニューを用意します。
認知症の方との時間を楽しみます。たとえ以前と変わっていても、本人はあなたを信頼し、支えを求めています。
