脳動脈瘤の基礎知識

脳動脈瘤は、脳の動脈が外側に膨らんでできる病変です。脳動脈瘤(cerebral aneurysm、intracranial aneurysm)とも呼ばれます。破裂したものだけが危険で、破裂すると未破裂のものよりもはるかに致命的です。米国のBrain Aneurysm Resourceによると、毎年30,000人以上が出血性脳動脈瘤を発症し、そのうち10〜15%が病院に到着する前に死亡し、30日以内に死亡する率は約50%です。

破裂した脳動脈瘤の症状

  • 人生で最も激しいと称される激しい頭痛
  • 光に対する過敏症、散瞳
  • ぼやけた視界や二重視
  • 眼の前後の痛み
  • 首の痛みやこわばり
  • 吐き気・嘔吐
  • 感覚麻痺

漏れ出す脳動脈瘤の症状

  • 激しい頭痛が主な症状で、ほぼ必ず破裂に至ります。

未破裂脳動脈瘤の症状

  • 周辺視野の欠損
  • 倦怠感
  • 集中力低下
  • 情報処理や思考の障害
  • 短期記憶障害
  • 協調運動・バランス障害
  • 知覚異常
  • 言語障害

脳動脈瘤のタイプ

  • 嚢状(ベリー)動脈瘤:最も一般的で、首と茎がある形状。
  • 紡錘状動脈瘤:血管壁の両側に膨らみ、茎がない。

リスク要因

  • 喫煙、血圧上昇(高血圧)
  • 家族歴、コカイン使用、腫瘍、頭部外傷、感染症
  • 過度の飲酒、動脈硬化、エストロゲン低下
  • エーラス・ダンロス症候群、多嚢胞性腎臓病、狭窄した大動脈、脳動静脈奇形などの基礎疾患

診断方法

  • 主にCT(コンピュータ断層撮影)で検出。
  • CTで異常が認められない場合、腰椎穿刺で脳脊髄液中の血液有無を確認。

治療法

薬物療法としては、鎮痛剤、カルシウム拮抗薬、血圧上昇薬、血管拡張薬、血管形成術、抗けいれん薬、脳内シャント、リハビリテーションなどがあります。

外科的治療には、動脈瘤の頸部にクリップを装着して血流を遮断する「クリッピング」や、鼠径部からカテーテルを挿入し、ワイヤーで動脈瘤内部にコイルを配置して血流を止め血栓を形成させる「血管内コイリング」があります。

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