大動脈瘤の症状とリスク要因
大動脈は心臓から腹部へと走る主要な血管で、全身に血液を供給します。破裂すると致命的な出血につながり、破裂した大動脈瘤の緊急手術は死亡リスクが約50%と非常に危険です。そのため、症状を早期に把握しておくことが重要です。
無症状
大動脈瘤は症状が出ないことがあります。特にリスク要因(下記「リスク要因」参照)を複数抱えている場合、無症状でも注意が必要です。50歳未満の方は、年齢が高い人に比べ症状が出やすいという報告もあります。
胸部・腹部の痛みや脈打感
瘤が拡大し破裂の危険が高まると、胸部や腹部に痛みや圧痛、腹部の脈打感、背中の痛みが現れることがあります。これらの痛みは動作で軽減せず、数時間から数日間続くことがあります。
足の冷え・色変化
大動脈瘤が血栓を形成し、下肢への血流が阻害されると、足が冷たくなったり、指が黒や青に変色することがあります。
発熱・体重減少
炎症性または感染性の大動脈瘤は稀ですが、これらの場合は発熱や体重減少が見られることがあります。
激しい痛み
瘤が漏れ出すと「激しく、止まらない」痛みが生じ、破裂時は耐え難いほどの痛みとなります。こうした症状が出たら直ちに医療機関を受診してください。破裂した大動脈瘤は治療しなければ必ず致命的です。
リスク要因
- 家族歴:家族に大動脈瘤がある場合、若年で発症しやすく、破裂リスクも高まります。
- 喫煙歴:タバコの使用は大動脈瘤の主要なリスクです。特に65~75歳の男性は超音波検査でのスクリーニングが推奨されます。
- 性別と動脈硬化:男性は女性の5~10倍の頻度で大動脈瘤を発症しますが、女性は破裂リスクが高いです。動脈硬化もリスクを増大させます。
上記の症状やリスク要因に心当たりがある場合は、早めに医師に相談し、必要に応じて画像検査を受けることが重要です。
