ロイコトリエンが心拍数に与える影響

概要

ロイコトリエンはホルモン様の強力な化合物で、心臓を含むほぼすべての臓器に作用します。

ロイコトリエンとは

プロスタグランジンやトロンボキサンと同様に、ロイコトリエンはエイコサノイドと呼ばれる化合物群に属します。代表的なロイコトリエンには5‑HPTE、LTA4、LTB4、LTC4、LTD4、LTE4があります。

合成

ロイコトリエンは体内のほぼすべての組織で合成され、アラキドン酸がリポキシゲナーゼという酵素群によって変換されることで生成されます。

機能

ロイコトリエンはアレルギー反応や炎症の仲介物質として、以下の作用を引き起こします。

  • 小血管や気道の収縮
  • 平滑筋の収縮
  • 血管透過性の亢進
  • 損傷部位への免疫細胞の走化性促進
  • 免疫細胞からの酵素放出

心血管系への影響

『Basic and Clinical Endocrinology』のGreenspan と Gardner 氏らによれば、ロイコトリエンが心臓に及ぼす主な影響は冠血管の収縮、心筋収縮力の低下、心拍出量の減少です。ただし、心拍数そのものに対する直接的な顕著な効果は認められていません。

疾患におけるロイコトリエン

American Journal of Respiratory and Critical Care Medicine(第161巻)などの研究は、ロイコトリエンの過剰産生が喘息、心筋梗塞、脳卒中、アナフィラキシーなどの疾患と関連していることを示しています。

考慮すべき点

心拍数への直接的な影響は科学的根拠が乏しいものの、ロイコトリエンは上記の疾患を通じて間接的に心拍数の変動を引き起こす可能性があります。例えば、喘息やアナフィラキシーによる呼吸困難はしばしば心拍数の上昇を伴います。

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