吸入器が空かどうかを確認する方法
はじめに
2008年の米国疾病予防管理センター(CDC)の推計によると、米国では約1,640万人が喘息、1,300万人以上が慢性閉塞性肺疾患(COPD)を患っています。吸入によって投与される定量吸入器(MDI)は、これらの呼吸器疾患の治療や予防に広く用いられます。
MDIの特徴と残量確認の課題
MDIは微粒子化された薬剤を粉末、ミスト、エアロゾルの形で充填しますが、重量がほとんどないため、容器が空かどうかを目視で判断するのは困難です。
カウンタ付きMDI
最近の製品の多くは、使用回数(パフ数)を示すドーズカウンタが装備されています。これは残量を確認する最も確実な方法です。
カウンタ非搭載MDIの対処法
カウンタが付いていない場合は、使用履歴を手帳やスプレッドシートに記録することで、残量を概算できます。
具体的な手順
1. カウンタ付きMDIの場合
- カウンタが使用ごとに進むことを確認し、表示が「使用回数」か「残り回数」かを把握します。
- 製品パッケージや添付文書に記載された総噴射回数(例:標準サイズのサルブタロール吸入器は200回)を確認します。
- 定期的にカウンタの表示をチェックし、薬剤が残っているかどうかを確認します。
- 新しいMDIを使用開始するたびに上記の手順を繰り返します。
2. カウンタ非搭載MDIの場合
- 総噴射回数(例:サルブタロール標準MDIは約200回)を製品パッケージや医師・薬剤師から確認します。
- 1か月分の使用量を記録できる表やスプレッドシートを作成します。列は「日付」と「使用回数」の2つで構成します。
- 使用開始日から毎回の噴射ごとに、該当する日付の欄にチェックや数字を記入します。手帳に記録しても構いません。
- 新しいMDIを開封したら、必ずこの記録を始めます。
