吸入器を発明したのは誰か

世界で約7,000万人がメーター式吸入器(pMDI)を使用して喘息治療を行っており、これは吸入器の発明者を買収した3M社のデータです。加圧式メーター式吸入器の発明は、呼吸器薬の分野に革命をもたらしました。

初期の研究

19世紀末、科学者たちはすでにエアロゾルの研究を始めていました。A.R. Clark(Aerosol Science and Technology Journal)によると、1899年にヘルビングとパーチがプロペラント液の蒸気圧で駆動する初のエアロゾルジェネレータを報告しています。メチルクロリドやエチルクロリドをプロペラントとして使用し、手の温度で圧力が上がり、小さな開口部から液体が微粒子化されました。1930~40年代には、フロン系プロペラントが開発され、殺虫剤としてのエアロゾルが商業化されました。

発明のきっかけ

2005年のRespiratory Care Journalによれば、1955年、Riker Laboratories社長ジョージ・メゾン博士の13歳の娘スージー・メゾンが吸入器のコンセプトを提案しました。スージーは「母のヘアスプレーのように、シンプルに使える喘息薬が欲しい」と父に訴えたことがきっかけです。

開発プロセス

同誌の報告では、ジョージ・メゾン、チャールズ・ティール、アーヴィング・ポルシュの3人チームが、古いアイスクリーム冷凍機、空の香水瓶、ボトルキャップ装置、デュポン製のプロペラントを組み合わせて最初のpMDI試作機を作り上げました。香水業界向けに開発された50 µL計量装置、10 mLの琥珀色バイアル、プラスチック製マウスピースと成形ノズルを組み合わせ、イソプロテレノールやエピネフリンの塩を噴霧できるようにしました。ティールは1956年に、従来の50%アルコール配合(鼻腔スプレー時に刺激を与える)から、液化ガスプロペラント中に薬剤を懸濁させた新しい配合に変更し、初の加圧式メーター式吸入器を完成させました。1957年には口腔用pMDIが量産され、1970年に3MがRiker Laboratoriesを買収し、以後も呼吸器医薬品の開発が続けられています。

主な特徴

吸入器は、喘息患者に対し迅速かつ携帯可能な薬剤投与を可能にします。現在のpMDIは金属製の加圧容器で、内部にはプロペラント、界面活性剤、保存剤、そして薬剤が封入されています。薬剤は全体の約1%、プロペラントは重量比で80%以上を占めます。構成部品は大きく3つに分かれ、薬剤リザーバー、計量バルブ、噴射アクチュエータから成ります。

使用上の注意点

吸入器の誤使用は依然として大きな課題です。吸入は高度なテクニックを要し、タイミングがずれると薬剤が気道の奥まで届かず、口腔や喉に残ってしまいます。Alternative Support for Asthmaは、こうした問題を緩和するために「スパーサー」や「ホールディングチャンバー」と呼ばれる薬剤の噴霧を遅延させる装置の使用を推奨しています。

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