油流出をきれいにする最適な方法
概要
油流出は海洋破壊の主な原因のひとつです。2010年春、メキシコ湾で深水油田掘削装置「Deepwater Horizon」の爆発が起き、大規模な油流出が発生しました。米国沿岸警備隊は流出油の拡散防止と除去に全力を尽くしました。本稿では、環境への負荷が比較的低い「グリーン」な対策も含め、油流出の清掃に有効な方法を紹介します。
必要なもの
- ブーム(防波用の防油フェルト)
- スキマー(油回収用の船や装置)
手順
- ブームを設置する:油を流出させているタンカーや汚染が予想される水域の周囲に、100フィート×50フィート程度のビニール・ナイロン・ポリエステル製のブームを敷設します。ブームは油を水面から遮断し、動物の生息地や入り口付近に置くことで油の侵入を防ぎます。
- スキマーで回収する:スキマー船や吸着剤(スポンジ状の素材)を使って、水面に浮いた油を吸い上げます。
- 防炎ブームで燃焼処理:防炎加工されたブームで油層を覆い、火で燃やす方法です。燃焼により油は速やかに減少しますが、煙や有害ガスの大気汚染が懸念されます。2010年のメキシコ湾流出でもこの手法が採用されました。
- 真空トラックや高圧ホースで除去:ビーチや浅瀬では、真空トラックで油を吸引したり、圧力ホースで洗い流したりします。必要に応じてショベルで手作業で回収することもあります。
- 分散剤を散布する:分散剤は油と水の表面張力を下げ、油を細かく分散させて自然分解を促進します。ただし、生態系への影響を考慮し、使用量と種類を適切に管理する必要があります。
- 微生物や肥料で生物分解を促す:油分解に有効なバクテリアや酵素を添加し、窒素・リン酸などの肥料で微生物の増殖を助けます。これにより油の自然分解速度が向上します。
