新生児の高ビリルビン血症:原因・治療・注意点

高ビリルビン血症は血中のビリルビンが過剰になる状態で、早産児や新生児に黄疸を引き起こします。出生時にビリルビンを排出できない原因は様々で、原因と血中ビリルビン濃度に応じて治療が選択されます。

原因

  • 生理的黄疸:出生後数日以内に起こり、肝臓の未熟さからビリルビンの排泄が遅れる正常な反応です。
  • 授乳黄疸:母乳の摂取量が少なく、体液が不足することでビリルビンが増加します。
  • 病理的高ビリルビン血症:母子間の血液型不適合、双胎輸血症候群、血腫、その他の医学的疾患などが原因です。

治療法

  • 軽度の生理的黄疸の場合は、授乳回数や水分摂取を増やすだけで改善することがあります。
  • 光線療法:青白色蛍光灯やLED光をベビーベッド上部に設置し、ビリルビンを光分解します。紫外線はアクリルシールドで遮断し、目はブラインドフォールドで保護します。光線療法は数時間から数日間、血中ビリルビン濃度に応じて実施します。
  • 光線療法だけで血中ビリルビンが十分に低下しない場合は、交換輸血が検討されます。交換輸血は、カテーテルを通じて赤ちゃんの血液を徐々に取り除き、同時に温めた血液と置換する手技です。手技は数回に分けて行われ、輸血後は数日間の経過観察と血液検査が必要です。

注意点・合併症

  • 核黄疸(ケルニセトルス)は、血中ビリルビンが極端に高くなることで脳に障害が生じる稀な重篤症状です。医師はビリルビン濃度を厳密に管理し、必要に応じて交換輸血で予防します。
  • 米国の統計(March of Dimes)によると、1984〜2002年の間に核黄疸登録簿に報告された症例は125件で、正確な発生率は不明です。

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