脊髄結核(ポット病)とは?
脊髄結核(ポット病)は、結核菌が脊椎に感染し、炎症や骨破壊を引き起こす疾患です。適切な診断と治療が遅れると、重度の変形や神経障害を招く可能性があります。
症状
背部の痛み、発熱、夜間の発汗、食欲不振による体重減少が主な症状です。痛みは強く、姿勢が硬くなることがあります。また、脊椎に腫瘤ができると、脚のしびれや脱力感、筋力低下が現れることもあります。
原因
結核菌(Mycobacterium tuberculosis)が呼吸飛沫や血流を介して体内に侵入し、肺で増殖した後、血液を通じて脊椎に感染します。他の臓器と同様に、感染部位に応じた症状が現れます。
診断
結核が脊椎の椎間板や骨を破壊し、椎体の狭小化や崩壊を引き起こします。X線やCTで異常が確認でき、確定診断のために骨生検を行います。血沈(ESR)の上昇や結核皮膚試験(ツベルクリン)も診断の補助となります。
治療
病状の進行度と全身状態に応じて治療法が選択されます。薬物療法中心の保存的治療では、感染部位のドレナージ、理学療法、高タンパク食、脊椎固定が行われます。重症例や神経圧迫がある場合は、外科的減圧術が必要です。
合併症
治療が遅れると、重度の後弯(キフォーシス)や椎体・神経の圧迫・破壊により麻痺が起こることがあります。
