概要

未分化甲状腺がんは、甲状腺がんの中で最も攻撃的なタイプで、全甲状腺がん症例の1%未満しか発生しませんが、予後は極めて不良です。主に60歳以上の高齢者に発症し、呼吸困難や血痰、声のかすれなどの症状が現れます。

生存率

診断後の平均余命は1年未満です。積極的な治療を受けても、診断から3年生存は10%未満、5年生存は5%未満にとどまります。

発生率の減少傾向

近年、未分化甲状腺がんの診断件数は世界的に減少しています。診断技術の向上により、以前は未分化と診断されていた症例が他の甲状腺がんに正確に分類されるようになったことや、食生活の改善、他の甲状腺がんの早期治療が進んだことが要因と考えられます。

がんの進行性

未分化甲状腺がんは非常に進行が早く、診断時には手術が困難なケースが多いです。頸部に硬い腫瘤が突然現れ、急速に拡大します。約半数の患者で肺転移が認められ、他の甲状腺がんに比べて悪性度がはるかに高いです。

治療法

放射性ヨード療法や化学療法に対する反応が乏しく、根本的な治療は外科的に腫瘍を除去することに限られます。効果的な治療法の確立が急務です。