血小板減少性紫斑病の治療法
紫斑病は皮膚に小さな出血が起こる状態で、体腔や組織からの出血を示すことがあります。多くは血小板減少が原因で、血小板減少性紫斑病(ITP)として知られます。本稿では、血小板減少性紫斑病の主な治療アプローチを紹介します。
治療の基本方針
- 血小板数の回復:まず安全な血小板数(通常は5万/µL以上)にまで上げることが最優先です。根本原因の治療と並行して行います。
- コルチコステロイド投与:プレドニゾン経口投与やメチルプレドニゾロン静注が第一選択です。ステロイド投与前に骨髄穿刺を行い、骨髄形態の変化を確認します。
- 免疫グロブリン療法:ステロイドが効果不十分な場合は、静脈内免疫グロブリン(IVIG)を使用します。Rh(D)陽性でヘモグロビンが8 g/dL以上の場合は、Rho免疫グロブリンが代替となります。
- 血小板輸血:出血が重篤な場合に限り輸血を行います。予防的に使用すると、輸血された血小板の寿命が短くなり、血小板アロ免疫化のリスクが高まります。
- 脾臓摘出術(脾臓除去):急性期の患者で、ステロイドやIVIGが効果を示さない場合に検討します。慢性患者では効果が限定的で、血小板数が完全に正常化しないことが多く、再発も頻繁です。
