血液中のアルブミンが担う主な機能
アルブミンは血漿中で最も豊富なタンパク質で、全血漿タンパク質の約60%を占めます。以下に血中アルブミンの主な機能を紹介します。
1. コロイド浸透圧(膠質浸透圧)の維持
アルブミンは血液の膠質浸透圧(オンコティック圧)を保つ役割を担っています。
この圧力により、血管内に水分が保持され、組織へ漏れ出すのを防ぎます。
適切な体液バランスが保たれることで、むくみ(浮腫)の発生を抑制します。
2. 物質の輸送
アルブミンはホルモン、薬物、脂肪酸、ビタミン、金属イオンなど様々な分子と結合し、全身へ運搬します。
例えば、ステロイドホルモンや甲状腺ホルモンはアルブミンに結合して血中での分布と活性が調整されます。
3. 緩衝(バッファー)機能
アルブミンは水素イオン(H⁺)と結合できるため、血液の酸塩基平衡を助けます。
pH変動に対する緩衝作用により、酵素や細胞機能が最適なpH範囲で働くことが可能になります。
4. 抗酸化作用
アルブミンは抗酸化性を持ち、活性酸素種(フリーラジカル)を捕捉・無害化します。
これにより、細胞や組織への酸化ストレスが軽減され、酸化性疾患のリスクが低減します。
5. 免疫機能の調整
アルブミンは抗体などの免疫分子と結合し、標的抗原への免疫応答をサポートします。
さらに、特定の炎症メディエーターと結合してその活性を抑制し、炎症反応の調節に関与します。
以上のように、アルブミンは体液バランスの維持、各種物質の輸送、pH調整、抗酸化防御、免疫応答の調節といった重要な役割を担っています。
