重度の異常出血があるとき、子宮掻爬吸引(D&C)は必要ですか?
子宮掻爬吸引(D&C)とは
子宮掻爬吸引(Dilation and Curettage、略称 D&C)は、子宮内膜や子宮腔内の組織を取り除く手術です。主に異常子宮出血(AUB)の診断・治療に用いられます。
異常子宮出血(AUB)とは
AUB は、月経の量や期間、頻度が正常範囲を外れた状態を総称したものです。具体例は以下の通りです。
- 出血量が非常に多い、または月経期間が長い
- 月経周期が 24 日未満で頻繁に来る
- 月経間の不正出血
- 閉経後の出血
D&C が推奨されるケース
以下のような場合、医師は D&C を提案することがあります。
- 薬物療法が効果を示さなかったとき
- 子宮筋腫やポリープなど、出血の原因が明らかなとき
- 子宮がんのリスクがあると判断されたとき
手技の流れと安全性
D&C は外来で行える安全な手術で、所要時間は約30分です。局所または全身麻酔で痛みを抑えます。
手順は次の通りです。
- スペキュラムで膣を開き、子宮頸部を確認
- 子宮頸部にカニューレを挿入し、液体で子宮を膨らませ組織を柔らかくする
- ループ状のキュレットで子宮内膜を削り取り、採取した組織は病理検査に回す
術後の経過と注意点
手術後は軽い腹痛や子宮収縮による痙攣、出血が数日続くことがあります。通常は数日で改善しますが、次の症状が現れたらすぐに受診してください。
- 発熱
- 激しい腹痛
- 大量の陰部出血
- 悪臭のある分泌物
まとめ
D&C は AUB の原因診断と出血コントロールに有効な手段です。出血が続く場合は、担当医と相談し適切な治療法を選びましょう。
