腎臓における再吸収:主要物質とそのメカニズム
腎臓の糸球体で濾過された液体は、腎単位(ネフロン)を通過する間に多くの物質が血液へ再吸収されます。再吸収は体内の電解質バランスや体液量、pHの維持に不可欠です。
水分
濾過された水分の大部分は近位曲尿細管で再吸収されます。ナトリウムイオンの能動輸送が浸透圧勾配を作り、これが水の受動的再吸収を駆動します。
ブドウ糖
ブドウ糖は近位曲尿細管で主にSGLT2(ナトリウム‑グルコース共輸送体)により能動的に血流へ戻されます。ほとんどの濾過ブドウ糖がここで回収されます。
アミノ酸
アミノ酸は特定の輸送タンパク質を介して能動的に再吸収されます。種類ごとに専用の輸送系が存在し、近位曲尿細管で効率的に回収されます。
ナトリウムイオン(Na⁺)
ナトリウムは近位曲尿細管の基底外側膜にあるNa⁺/K⁺ポンプにより能動的に細胞外液へ輸送されます。このエネルギー依存的な輸送が他のイオンや水の再吸収を促進します。
塩化物イオン(Cl⁻)
塩化物イオンはナトリウム再吸収に伴う電気的・浸透圧的勾配に従って追随的に再吸収されます。
重炭酸イオン(HCO₃⁻)
重炭酸イオンは近位曲尿細管と集合管で再吸収されます。細胞内でH⁺とHCO₃⁻が炭酸に変わり、基底外側へNa⁺と共に輸送され、再び血中で重炭酸として再合成されます。
これらの再吸収プロセスにより、体内の電解質バランス、体液量、pHが適切に保たれ、全体的な恒常性が維持されます。
