足の回内(プロネーション)の概要と対策
歩行やランニング時に足が自然に起こす動きのひとつが「回内(プロネーション)」です。足が地面に着くとき、まずかかとが接地し、次に足全体が地面に広がります。このとき足裏の土踏まずがやや平らになる現象が回内です。回内が適切に行われないと、過度の回内(過剰回内)や不足の回内(不足回内)と呼ばれる問題が生じます。
過剰回内(オーバープロネーション)
足の土踏まずが歩行時に過度に平らになり、足の骨が内側に傾く状態です。上り坂のランニングや不適切なシューズ、過度の負荷、遺伝的要因などが原因となります。放置するとアキレス腱炎や膝・股関節の痛みを引き起こすことがあります。
偏平足(フラットフット)
土踏まずが形成されず、足全体が平らな状態です。子供は生まれつき土踏まずがなくても、歩行発達に伴い形成されますが、形成されないと正しい回内ができません。持続すると後脛骨筋腱炎を起こし、足の靭帯や腱が炎症を起こすことがあります。
診断方法
医師は歩行やランニングの様子を観察し、足の症状や靴の摩耗パターンから回内の問題を判断します。異常な摩耗が見られる靴は、回内不全のサインです。
治療法
足の土踏まずと形状を補正し、正しい接地を促すことが基本です。インソール(オーソティクス)は足底のアーチを支え、適切な回内を実現します。靴の中に装着するだけで、足の形を調整できます。
予防と対策
回内の問題は意識的に改善しにくい慢性的な状態ですが、適切なインソールの使用はリスクが低く、過剰・不足回内による痛みを軽減します。日常的に足の状態をチェックし、必要に応じて専門家に相談しましょう。
