重度の不治傷害後の機能評価:期待すべきこと

機能的能力評価(FCE)とは

FCEは、個人が仕事に関連するタスクを実行できるかどうかを評価する検査です。主に、怪我や疾病後の労働能力を判定する目的で用いられます。

不治の全身軟部組織損傷・神経損傷の場合の課題

22年前に塹壕圧迫事故と多発骨折により、治癒不可能な全身軟部組織損傷と神経障害を負った方の場合、FCEは必ずしも有意な情報を提供しないことがあります。傷害の重度により、作業遂行能力が極端に制限されるため、検査結果が実際の能力を正確に反映しにくいからです。

それでもFCEが有用な理由

1. 具体的な機能制限の特定:FCEを実施することで、どの動作や負荷が困難かを明確にできます。この情報は、個別化されたリハビリテーション計画の策定に役立ちます。

2. ベースラインの設定と経過観察:検査時点の機能レベルを基準として記録すれば、時間経過による改善や悪化を客観的に追跡でき、治療効果の評価が可能です。

3. 客観的証拠の提供:労働者災害補償や法的手続きにおいて、機能制限の客観的データは重要な根拠となります。

実施の最終判断

FCEを実施するかどうかは、担当医師やリハビリテーション専門家が患者の全体的な状態と目的を総合的に評価した上で決定すべきです。

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