小児における正常なコルチゾール値
コルチゾールは副腎皮質から分泌されるステロイドホルモンで、ACTH(副腎皮質刺激ホルモン)の刺激に応じて放出されます。血中や尿中のコルチゾール濃度は、下垂体と副腎の機能を評価する重要な指標です。エネルギー代謝やストレス応答に関与しています。
基準値
- 血清検査(子供)
・朝:3〜21 µg/dL(83〜580 nmol/L)
・午後:3〜10 µg/dL - 尿検査(子供)
・朝:83〜380 nmol/L
・午後:83〜276 nmol/L - 新生児
・血清:1〜24 µg/dL(27〜663 nmol/L)
・尿:同上
検査の意義
コルチゾールが異常に高いと、クッシング症候群(副腎過活動)や肝・腎疾患、甲状腺機能亢進症、うつ病、肥満などが疑われます。一方、低値はアジソン病や副腎損傷、内部出血、頭部外傷、感染症、自己免疫疾患などの兆候です。
検査時の留意点
コルチゾールは24時間リズムを持ち、最も高いのは午前7〜8時、最低は深夜です。正確な評価のため、午前と午後(例:午後4時)に検査を行うことが推奨されます。
注意すべき要因
以下の要因が検査結果に影響します。
- 薬剤:経口避妊薬、アンフェタミン、コルチコステロイド、エストロゲンなど
- 食事やサプリメント
- 妊娠、低血糖、身体的・精神的ストレス
- 医療処置や手術
検査前に医師と十分に相談し、必要な情報を提供することが重要です。
