認知症の進行を遅らせるにはどうすればいいか?
認知症は加齢による普通の現象ではなく、脳に影響を与える障害が引き起こす症候群です。記憶障害だけでなく、言語や日常生活の遂行など、複数の認知機能に障害が現れます。現在のところ根本的な治療法はありませんが、早期に診断し適切な対策を取ることで進行を遅らせることが可能です。
認知症の症状と原因
認知症は以下のような症状が組み合わさって現れます。早期に専門医の診察を受けるためにも、これらのサインに注意しましょう。
- 記憶力低下や言語障害
- 服薬や食事などの日常的な動作が困難になる
- 簡単な問題解決ができなくなる
- 幻覚や興奮、頻繁な混乱状態
- 感情のコントロールが難しくなる、性格変化
- 脳卒中やアルツハイマー病など、脳の損傷が原因となることも
加齢による物忘れとの違い
年齢とともに多少の忘れっぽさは普通ですが、記憶障害が他の認知症症状と併発している場合は、速やかに医師に相談してください。
薬物療法
アルツハイマー型認知症が原因と診断された場合、進行を遅らせる薬が処方されます。主にコリンエステラーゼ阻害薬が用いられ、代表的な薬剤は以下の通りです。
- ドネペジル(商品名:アリセプト)
- ガランタミン(商品名:レミニル)
- リバスチグミン(商品名:エクセロン)
- タクリン(商品名:コグネックス)
非薬物療法
認知機能を維持・向上させるための非薬物的アプローチも有効です。記憶トレーニングや認知リハビリ、メモ術や暗記法の活用、行動療法などが挙げられます。
光環境の活用
明るい光とメラトニンの併用が認知症の進行を抑える可能性が示されています。オランダの研究(2008年6月11日発表)でも、明るい光照射と規則的なメラトニン投与が効果的と報告されています。
