腓骨骨折にキャストは必要か?
骨折のタイプ
腓骨は下腿の外側にある細い骨で、主に筋肉の付着点として機能します。骨折は大きく分けて急性外傷(転倒や交通事故など)によるものと、ランニングなどの繰り返しの負荷で起こる疲労骨折の2種類があります。皮膚を貫通する骨折は開放骨折と呼ばれ、緊急の処置が必要です。腓骨は近位部(膝に近い側)、中間部、遠位部(足首側)の3区分に分けられ、遠位部(外果)に起こる骨折は靭帯が付着しているため症状が重くなりやすいです。
骨折の兆候と症状
急性骨折や開放骨折では、激しい痛み、急速な腫れ、機能低下、圧痛、変形、打撲、そして「パキッ」や「バキッ」という音が聞こえることがあります。疲労骨折でも圧痛や腫れが見られますが、安静にすると痛みが軽減し、治療を受けずに放置しがちです。確定診断はレントゲン撮影が必要です。
治療法
近位部・中間部の単純骨折は、皮膚が破れず脱臼もない場合、RICE(安静・氷・圧迫・挙上)で対処し、数日間の安静後に痛みと腫れが収まります。通常はギプスは不要ですが、医師が松葉杖や歩行ブーツの使用を勧めることがあります。
遠位部(外果)の骨折は靭帯が関与し足関節の安定性が重要なため、重度の脱臼や変位がある場合はプレートやスクリューによる手術が必要です。必ず整形外科医の診察を受けてください。
疲労骨折はまず14日間の活動制限と松葉杖での歩行を推奨します。その後は痛みの程度に応じて徐々に復帰し、泳ぎやエリプティカルなどの非荷重運動で筋力維持を図ります。再発防止のため、原因となったトレーニング方法の見直しが不可欠です。
予後
治癒期間は骨折部位・タイプ・重症度により異なりますが、概ね4〜6週間です。開放骨折や脱臼が伴い手術やギプス固定が必要な場合は、回復にさらに時間がかかります。
