過食症は食道にどのような影響を及ぼすか?
過食症(Bulimia)は、過食とその後の嘔吐(排出)を繰り返す摂食障害です。頻繁な嘔吐は食道に様々なダメージを与え、以下のような合併症を引き起こすことがあります。
食道炎(エソファジティス)
嘔吐時に胃酸や消化酵素が食道に直接触れることで、食道粘膜が炎症を起こします。胸やけ、痛み、嚥下困難といった症状が現れます。
びらん・潰瘍
胃内容物が強い圧力で食道に排出されると、粘膜が損傷しびらんや潰瘍が形成されます。出血や激しい痛みを伴うことがあります。
食道狭窄(ストリクト)
繰り返しの炎症や潰瘍が治癒する過程で瘢痕組織ができ、食道が狭くなることがあります。嚥下が困難になり、医療的に拡張(ダイレーション)が必要になることもあります。
逆流性食道炎(GERD)
嘔吐により下部食道括約筋(LES)が弱まると、胃酸が食道へ逆流しやすくなります。胸焼けや逆流感、慢性的な不快感が続くことがあります。
歯の損傷
嘔吐時の強酸性液が歯に付着すると、エナメル質が溶けてエナメル侵食、変色、知覚過敏が起こります。
過食症は身体的な合併症だけでなく、心理的な問題も深く関わっています。専門的な医療・心理サポートを受けることで、食道や歯への障害を予防・管理し、根本的な治療へとつながります。
