家庭でできる化学火傷の対処法

アルカリ性や酸性の物質が皮膚に付着すると、化学火傷が起こります。家庭でよく使われる洗剤の苛性ソーダ、トイレ用の硫酸系消毒剤、また多くのクリーニング剤に含まれるフェノールなどが代表例です。これらが皮膚に直接触れると、化学的に組織が損傷し、火傷となります。

火傷の程度を判断する

Ⅰ度火傷

皮膚の表層(表皮)のみが損傷し、軽い紅斑や腫れ、痛みが出ますが、水ぶくれはすぐにはできません。抗生物質入りの軟膏で対処可能です。

Ⅱ度火傷

真皮の一部まで浸潤し、赤み、腫れ、強い痛みとともに水ぶくれが生じます。速やかに医療機関を受診してください。

Ⅲ度火傷

皮膚全層が破壊され、神経が損傷して痛みが軽減することがあります。皮膚は変色し、革のような外観になります。生命に関わる危険があるため、直ちに救急医療を受ける必要があります。

応急処置の手順

多くの場合、化学物質は皮膚表面に留まりますが、長時間付着すると深部まで浸透し、筋肉や脂肪組織まで損傷することがあります。以下の手順で速やかに対処してください。

  • 汚染された衣服は、皮膚を傷つけないよう慎重に取り除く。
  • 冷たい流水で患部を十分に洗い流し、少なくとも30分間続けてすすぐ。
  • 目に入った場合も同様に流水で洗い、できるだけ早く医療機関を受診。
  • 金属ナトリウムなど水と反応して激しく燃焼する化学物質に触れた場合は、絶対に水で洗い流さず、すぐに救急へ。

水ぶくれと感染予防

水ぶくれは自然に破裂するまで放置し、無理に刺すと感染のリスクが高まります。破裂した場合は清潔なガーゼやティッシュで軽く拭き取り、できるだけ乾燥させましょう。火傷は感染しやすいため、清潔に保ち、湿潤を避けることが重要です。発熱や患部の色変化、腫れの増大が見られたら、速やかに医師に相談してください。

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