三度やけどの治療法
応急処置
救急通報(119)を呼ぶ前に、まず被災者の状態を確認します。燃えているものから離れさせ、脈拍と呼吸をチェックし、必要なら心肺蘇生(CPR)を行います。その後、すぐに119に通報します。
湿ったガーゼやシーツでやけど部位を覆います。広範囲の場合はシーツが適しています。手足がやけどした場合は、指や足趾の間にドレッシングを入れ、分離させます。圧迫を避け、可能であればやけど部位を頭より高く上げ、毛布で体温を保ちます。救急隊が到着するまで、バイタルサインを観察し続けます。
やってはいけないこと
- 軟膏や薬を塗布しない。
- 水ぶくれを破らない。
- 汚れや異物が傷口に入らないようにする。
- 気道や吸引やけどがある場合は、枕を頭の下に置かない。
- やけど部位を冷水や氷に浸さない(ショックを引き起こす恐れがあるため)。
病院での治療
やけど専門のユニットがある病院へ搬送されます。近くにユニットがない場合は、三度やけどに対応できる最寄りの病院へ搬送され、安定後に専門施設へ転院することがあります。
外科医は外傷・やけどの専門知識を持ち、痛み止め、静脈内点滴、抗生物質、専用クリームなどで治療します。高たんぱく食や加湿環境が回復を助けます。
重度の場合は外科的に壊死組織を除去(デブリード)し、皮膚移植が必要になることがあります。
皮膚移植
健康な皮膚をドナー部位から採取し、やけど部位に移植します。ドナー部位が不足する場合は、豚皮(豚由来の皮膚)を代用することがあります。
ドナー部位も移植部位も感染リスクがあるため、継続的な医療管理が必要です。
やけどの部位や範囲によっては、形成外科や再建外科の専門医が外観や機能の回復を目的に手術を行います。
