STセグメントの低下は何を示すのか?
概要
心電図(EKG/ECG)は、P波、QRS複合波、T波から構成されます。QRS複合波とT波の間に位置する部分がSTセグメントです。STセグメントに異常があると、重大な疾患が疑われます。
識別
通常、STセグメントは基線と同じ高さの平坦な線です。STセグメントが基線より下がっている状態を「STセグメント低下(depression)」と呼びます。低下の形状は、基線と平行に下がる場合や、上向き・下向きに傾く場合があります。
原因
- 心筋への酸素供給不足(虚血)
- ジゴキシン過剰症
- 心室肥大や左心室の伝導系障害
- 心筋梗塞の既往
- 肺塞栓症(肺へ血液を供給する動脈の血栓)
- 電極と皮膚の接触不良による偽陽性
考慮すべき点
電極と皮膚の接触が不十分だと、実際には問題がなくてもSTセグメントが低下して見えることがあります。測定環境の確認が重要です。
影響
STセグメント低下自体が症状を引き起こすわけではありませんが、基礎にある疾患が症状を呈します。例えば肺塞栓症では、息切れ、胸痛、咳嗽などが現れます。
注意喚起
STセグメント低下は、心肺系の重篤な疾患と関連することが多いため、必ず医師の診断を受け、必要な検査や治療を受けることが重要です。
