耳鳴りとゼブラフィッシュの研究

耳鳴りとは

アメリカ耳鳴り協会は、耳や頭部に外部音源が存在しないのに音が聞こえる現象を「耳鳴り(ティンナイトス)」と定義しています。多くの場合、鳴りや呼び水のような音として感じられます。

原因と症状

耳鳴りは、騒音への曝露、加齢、特定の薬剤など、さまざまな要因で引き起こされます。これらは、聴覚に関与する微細な毛(シリア)を損傷し、シリアは一度損傷すると再生しません。

耳栓の使用は、耳鳴りの発症予防に有効です。

ゼブラフィッシュの活用

ノースウェスタン大学の研究教授・聴覚学者エルネスト・ムーア博士は、米軍での爆発音曝露後に耳鳴りを経験し、治療法の研究に取り組んできました。ヒトと非常に似た聴覚構造を持つゼブラフィッシュを実験対象に選んだのは、彼らの耳が小さな毛(シリア)で音を感知する点が人間と共通しているためです。

ゼブラフィッシュの耳のシリアは音の振動を受け取り、信号を脳へ伝えます。

研究結果

ゼブラフィッシュは人間と同様にシリアで音を感知します。ムーア博士は、シリアの電気的活動が増加すると、これは損傷の初期サインであり、耳鳴りの発症につながる可能性があると確認しました。その後、特定の薬剤を投与し、シリアの活動レベルが抑制されることを観察しました。

これらの薬剤はシリアの過剰な電気発火を遅らせる効果があると示唆されており、将来的にヒトへの応用が期待されています。

さらなる研究が必要であり、臨床での使用には時間がかかります。

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