TTY(テレタイプ)プログラムの概要と活用法

TTY(テレタイプ)は、聴覚障害者が電話回線を通じて文字で会話できる重要な手段です。1960年代、ロバート・ワイトブルート博士がテレタイプ端末とアコースティックカプラーを組み合わせ、電話受話器に装着することで、電話でのコミュニケーションを可能にしました。現在は「テキスト電話」や「TDD(聴覚障害者用通信装置)」とも呼ばれています。

TTY間の直接通話

TTYは電話に接続された小型キーボードで、受話器は専用のアコースティックカップに入れます。番号をダイヤルすると相手側の電話が鳴り、信号灯が点滅します。点滅が速いと相手が通話中、乱れた点滅は留守番電話や応答があったことを示します。通話中は文字を入力すると相手の画面に表示され、相手も同様に入力してやり取りします。着信時には特有のトーンが流れ、受話器をカップに入れTTYを起動します。

TTYリレーサービス

TTYユーザーが電話を使わない相手と会話する際は、24時間体制のリレーサービスが利用できます。リレー担当者(コミュニケーションアシスタント)が電話側の会話を文字に変換し、TTY画面に表示します。逆にTTY側の文字も音声に変換して電話相手に伝えます。カリフォルニア州が1947年に最初のリレー事業を開始し、1990年の障害者法(ADA)第IV章で全米の州にリレーサービスの提供が義務付けられました。

ASCII TTY

ASCII TTYは、パソコンと通信できる特別なTTYです。ASCIIは「American Standard Code for Information Interchange」の略で、コンピュータが使用する文字コードです。PC側に対応ソフトとモデムがあれば、文字情報の送受信が可能ですが、すべてのTTYがASCII機能を持つわけではありません。

TTYでの会話マナー

音声が使えないため、独自のエチケットが発展しています。通話開始時は「Hello」や自分の名前を入力し、相手に伝えます。自分の発言が終わったら「GA」(Go Ahead)と入力して相手に続けさせます。句読点は不要で、文と文の間は改行で区切ります。会話終了時は「SK」(Stop Keying)を入力します。感情は「smile」「sigh」「haha」などの語で表現すると、文字だけでもニュアンスが伝わります。

難聴 - 関連記事