スライドスケールインスリンの使い方

スライドスケールインスリンとは

インスリンを使用する糖尿病患者は、医師が「スライドスケールインスリン」という用語を使うことがあります。これは、食後血糖値に応じてインスリン量を段階的に調整する方法です。血糖が高すぎると合併症のリスクが上がり、逆にインスリンを過剰に投与すると低血糖の危険があります。スライドスケールは「少量から始め、徐々に増やす」ことを基本とし、血糖コントロールを安全に最適化します。

実践手順

  1. 毎日決まった時間に血糖を測定する。目安は朝食、昼食、夕食後1時間で、食後血糖は1日の最高値になることが多い。

  2. 医師と相談し、スライドスケールインスリン計画を作成する。食後血糖に応じて、短時間作用型または超短時間作用型インスリンを変動量で自己注射する。

  3. 例として、血糖が150〜200 mg/dLなら2単位、201〜250 mg/dLなら4単位、251〜300 mg/dLなら6単位と段階的に増量する。上限は医師と合意の上で設定する。

  4. 毎日の追加インスリン量を記録し、食事・運動・日常活動と合わせてパターンを把握する。

  5. 医師・管理栄養士が作成した糖尿病食を守る。体重減少は血糖管理で最も重要な生活習慣である。

  6. 記録したデータを次回の診察時に持参し、数週間の平均投与量を医師に提示する。例:朝2単位、昼3単位、夕5単位で合計10単位。

  7. スライドスケールインスリンの合計量は、通常1日1回投与する長時間型(または拡張放出型)インスリンに加算される。長時間型インスリンは徐々に増量し、スライドスケールの必要量は血糖改善に伴い減少していく。

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