胆管と消化器系の問題

胆管は肝臓から胆汁を排出し、消化に重要な役割を果たします。胆管の障害は胆嚢、膵臓、または隣接する消化器官から発生し、胆汁の流れが阻害されることで感染、炎症、瘢痕化などが起こります。

胆石

胆石は胆汁中に形成される小さな石状の物質です。胆汁は水、塩分、脂肪、タンパク質、ビリルビンなどで構成されます。胆石は「コレステロール性」と「色素性」の2種類に分かれ、コレステロール性が約80%を占めます。サイズは米粒大からゴルフボール大までさまざまで、胆管を閉塞して胆汁の流れを妨げ、腹痛を引き起こします。

胆道閉鎖症

胆道閉鎖症は稀な疾患で、出生後約1万人に1人の頻度で発症します。胆管が損傷または消失することで胆汁が肝臓にたまり、肝臓組織の線維化や肝細胞の喪失を招きます。進行すると肝硬変となり、肝移植が必要になることがあります。米国では胆道閉鎖症が肝移植の主要な原因となっています。

胆嚢炎

胆嚢炎は胆嚢とその周囲の腹膜の炎症で、主に胆石が原因です。胆管や膵臓の腫瘍、胆嚢への血流低下を伴うことがあります。主な症状は腹部痛、吐き気、嘔吐、寒気、発熱、膨満感、下痢、黄疸(皮膚・粘膜・眼球の黄変)などです。

胆管癌(胆管腫瘍)

胆管癌は胆管に発生する悪性腫瘍で、黄疸、食欲不振、体重減少、倦怠感などの症状が現れます。治療には外科的切除、放射線療法、化学療法、ステント留置が必要です。手術後の再発率が高いため、肝移植は通常行われません。

胆嚢腫瘍

胆嚢にできる腫瘍は胆管に直接影響し、腺癌などの悪性腫瘍や乳頭状腫瘍などの良性腫瘍があります。これらは胆管を閉塞し、胆汁の流れを妨げ、胆石と同様の腹痛や発熱を引き起こします。CTやMRIなどの画像検査で診断されることが多いです。

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