痔核脱肛治療
世界保健機関(WHO)によると、痔核に悩む人は1,000万人を超え、そのうち脱肛(痔核脱出)に分類されるものは最も重症で、自然に戻すことが難しいとされています。血管が豊富な組織が肛門から突出し、血栓ができた外痔核として現れることが多く、健康な成人でも発症することがあります。
症状
- 激しい疼痛を伴う腫れや、トイレットペーパーや便器に付着する鮮血。
- 肛門周囲に外部のしこりが触知されることがあります。
原因
- 便秘や排便時の過度な用力。
- 大腸炎、回虫症、嚢胞性線維症、妊娠などの基礎疾患。
診断
- シグモイドスコピー、バリウム注腸、直腸診察、肛門直腸圧測定など。
- 症状が直腸がんや肛門周囲血腫、裂肛、瘻孔、膿瘍と類似するため、鑑別のための追加検査が行われます。
治療
- 【粘膜バンド結紮(バーロン結紮)】
外痔核の根元に弾性バンドを装着し血流を遮断。出血が止まり、痛みが軽減します。
- 【硬化療法】
痔核内部の静脈に硬化剤を注射し、血管を縮小させます。
- 【外科的痔核切除(痔核切除術)】
重症例や他の治療が効果を示さない場合に実施。回復期間は痛みが強くなることがあります。
- 【肛門・括約筋の再建】
極めて高度な症例では、直腸・肛門・括約筋の再建手術が必要になることがあります。
リスク要因
- 加齢、過去の肛門手術、筋肉の衰え。
- 慢性的な便秘や排便時の過度な用力。
予後
- 脱肛痔核は慢性疾患ですが、適切な医師の指導の下で症状は管理可能です。
予防
- 食物繊維を多く含むバランスの取れた食事で便通を改善。
- 排便時の無理な力みを避け、必要に応じて医師の指示に従い軟便剤を使用。
