リンパ浮腫を引き起こす寄生虫の種類は?
フィラリア症(リンパ性フィラリア症・象皮症)は、寄生虫がヒトのリンパ系に感染して起こる疾患です。感染は蚊を介して広がりますが、直接感染することはありません。
原因
リンパ浮腫フィラリア症は、以下の3種類の寄生虫が原因です。
- ウチェレリア・バンクロフティ(Wuchereria bancrofti)
- ブルギア・マライ(Brugia malayi)
- ブルギア・ティモリ(Brugia timori)
これらの寄生虫は、感染した蚊の刺咬によりヒトに取り込まれます。
媒介者(蚊)
蚊自体が寄生虫を産むわけではなく、感染した人を吸血した際に寄生虫を体内に取り込み、次に別の人を刺すことで寄生虫を移します。
影響
感染後、寄生虫は血流に入り成虫となり、体内で4〜7年間生存します。その間に数百万個の卵(幼虫)を産み、血流を通じてリンパ系に侵入し、リンパ管を障害します。
症状
すべての感染者が症状を示すわけではありませんが、症状が出る場合は感染から数年後に徐々に現れます。リンパ系の機能障害により、脚、腕、胸、性器などにむくみや腫れが生じます。
検査と治療
寄生虫は顕微鏡でしか確認できないほど微小です。血液サンプルを顕微鏡で検査し、寄生虫の有無を確認します。診断された場合、毎年ジエチルカルバマジン(DEC)という薬を投与し、血中の微小寄生虫を殺します。
リスク
熱帯・亜熱帯地域に住む人が主なリスク対象です。世界では80か国、1億2000万人以上が感染しており、アジア、アフリカ、西太平洋、カリブ海・南米の一部で見られます。米国内での感染は報告されていません。
