高カルシウム血症の影響と対策

概要

血中カルシウムが過剰になる状態、すなわち高カルシウム血症(ハイパーカルシミア)は、正常な現象ではなく、重篤な合併症を引き起こすことがあります。主な原因は副甲状腺の機能異常で、早期の治療が必要です。

原因

高カルシウム血症の最も一般的な原因は副甲状腺機能亢進症です。副甲状腺は頸部にある4つの小腺で、血中カルシウム濃度を調整しています。この腺が過剰にホルモン(PTH)を分泌すると血中カルシウムが上昇します。その他、肺がん・多発性骨髄腫・乳がん・扁平上皮癌などの悪性腫瘍、サルコイドーシス、ビタミンD過剰摂取、ミルクアルカリ症候群、ペイジ病なども原因となります。

軽度の高カルシウム血症

軽度の場合は自覚症状が乏しく、定期的な血液検査でのみ発見されることがあります。食欲不振、胃部不快感や吐き気、便秘、腹痛、嘔吐などが見られることがあります。血中カルシウムがわずかに上昇しているだけでも、早期に医師の診断を受けることが重要です。

重度の高カルシウム血症

血中カルシウムが大幅に上昇すると、心拍リズムの乱れや極度の倦怠感、腎結石、頻尿といった症状が現れます。また、抑うつや激しい気分変動、性格変化、意識混濁や錯乱など精神面への影響も顕著です。最悪の場合、昏睡状態に陥り、生命に危険が及ぶことがあります。

治療法

水分補給は基本です。1日あたり2〜3リットルの水を飲むことで、カルシウムの排泄を促します。医師の指示に従い、制吐薬や利尿剤を使用することがあります。運動(ウォーキングやジョギング)も代謝を高めるのに有効です。さらに、利尿剤、ビスホスホネート、抗がん剤や抗高カルシウム薬など、血中カルシウムを下げる薬剤が処方されることがあります。

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