線維筋痛症がもたらす負担と主な症状
線維筋痛症(Fibromyalgia)は、自己免疫疾患の一種で、筋肉の痛みや触れるだけで感じる圧痛、倦怠感、全身の不調を引き起こします。診断が難しく、患者は症状がはっきりしないために治療開始が遅れることが多いです。
痛み
全国線維筋痛症協会は、痛みを「深く、慢性的で広範囲に及ぶ」ものと定義しています。患者は日々痛みの強さが変動し、体の特定の部位に限らず、全身どこでも痛みを感じます。
- 筋肉痛、焼けるような感覚、頭痛、鋭い刺すような痛みなど、さまざまなタイプの痛みが報告されています。
- 天候の変化、寒さ、睡眠不足や不安定な睡眠、ウイルス感染、ストレスなどで痛みが悪化しやすいです。
睡眠障害
Fibromyalgia患者は、睡眠の質が低下し、朝方に強い疲労感を抱えることが多いと報告されています。むずむず脚症候群やその他の睡眠障害により、十分な休息が取れません。研究では、深い睡眠(ステージ4)のパターンが脳の過剰な活動により乱れることが示されています。
倦怠感
睡眠障害に加えて、慢性的な疲労感が続き、睡眠を取っても回復しません。この疲労は日常生活や仕事に支障をきたし、簡単な作業すら困難にします。
過敏性腸症候群(IBS)
腹部の痙攣や痛み、膨満感、ガス、下痢・便秘が交互に現れる過敏性腸症候群は、線維筋痛症患者の40〜70%に見られます。
記憶力・集中力の低下(「ファイブロフォグ」)
患者は「ファイブロフォグ」と呼ばれる認知障害を経験します。混乱や忘れやすさ、集中できない、言葉や数字が出てこないといった症状が現れ、情報を受け取る際に注意が散漫になると記憶保持が著しく低下します。
