ウサギから感染するチュラセミアとは
チュラセミアとは
チュラセミアは、ウサギや他の野生動物に感染する細菌 Francisella tularensis が原因の細菌感染症です。人がウサギに噛まれたり、傷口から細菌が侵入したりすると感染します。症状は発熱、寒気、筋肉痛、頭痛、倦怠感など多様で、肺炎や髄膜炎といった重篤な合併症を起こすこともあります。
感染経路と主な症状
感染経路は主に以下の3つです。
- 皮膚接触(ウサギに噛まれ・引っ掻かれ)→潰瘍性リンパ節炎型(ulceroglandular)
- 吸入(細菌を含む粉塵やエアロゾル)→肺型(pneumonic)
- 経口(汚染された食物・水)→口咽頭型(oropharyngeal)
皮膚接触による潰瘍性リンパ節炎型の主な症状は次のとおりです。
- 発熱・寒気
- 筋肉痛・頭痛
- 倦怠感
- 噛まれた部位に皮膚潰瘍ができる
- 潰瘍近くのリンパ節が腫れる
治療法
チュラセミアは抗生物質で治療します。第一選択薬はゲンタマイシンとドキシサイクリンです。症状が出たらできるだけ早く医療機関を受診し、適切な抗生物質治療を開始することが重要です。
予防策
感染を防ぐための基本的な対策は次のとおりです。
- 野生ウサギや齧歯類との直接接触を避ける
- 取り扱う際は手袋を着用し、作業後は手を石鹸でしっかり洗う
- 肉は十分に加熱調理し、生肉や生肉汁を口にしない
- 加熱処理されていないミルクは飲まない
早期に診断すれば、チュラセミアは効果的に治療できる重篤な感染症です。
