エクスタシーが体に及ぼす影響は?

エクスタシー(MDMA)は、1980年代にストリートドラッグとして登場し、1990年代に若者や学生のパーティーシーンで急速に広がりました。錠剤として経口摂取するほか、粉砕して注射や鼻から吸引する方法もあります。個々の体質や使用量により影響は大きく異なりますが、主な身体・精神への影響は以下の通りです。

多幸感(ユーフォリア)

「エクスタシー」という名称は、使用者が経験する快感や高揚感に由来しています。極度のリラックス感や自信の増大、エネルギーの高まりが報告され、抑制が解除されて性的欲求や他者との身体的接触への欲求が強まることがあります。

セロトニン細胞への損傷

エクスタシーは脳内の神経伝達物質セロトニンを大量に放出させますが、同時にセロトニンを産生する細胞にダメージを与える可能性があります。セロトニンが不足すると抑うつ状態に陥りやすく、過剰になると神経活動が過剰になり、食欲・疼痛・気分調節が乱れることがあります。

体温調節障害

エクスタシーは体温調節機能を阻害します。特に混雑したクラブやレイブなど高温多湿の環境で使用すると、血圧上昇、脱水、最悪の場合は心臓や腎臓の機能不全に至る危険があります。

刺激作用と幻覚

化学構造がメタンフェタミンや幻覚剤メスカリンに似ているため、覚醒作用と軽度の幻覚を同時に引き起こします。幻覚はLSDほど強くはありませんが、薬物の効果は摂取後約2時間でピークに達し、最大で6時間続くことがあります。

その他の精神的影響

エクスタシー使用後には、偏執(パラノイア)、抑うつ、混乱、時間感覚や知覚の歪み、睡眠障害、薬物への渇望などが現れることがあります。これらは服用後30〜45分で現れ、4〜6時間続くことが多いですが、場合によっては数週間にわたって続くこともあります。

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