薬物乱用の評価と診断
DSM‑IV 基準 1
薬物使用が学校・職場・家庭などの主要な役割義務を妨げる例として、欠勤や解雇、仕事中の機能低下、子どもの世話や家事の放棄などがあります。子どものネグレクトや虐待は薬物乱用と併発しやすいです。
DSM‑IV 基準 2
危険性を十分に認識しながらも頻繁に薬物を使用し続ける例として、酔った状態で運転したり重機を操作したりすることが挙げられます。
DSM‑IV 基準 3
薬物使用に起因する法的問題が頻繁に起こる例として、飲酒運転や家庭内暴力で逮捕されるケースがあります。
DSM‑IV 基準 4
薬物使用が社会的・人間関係の問題を引き起こすにもかかわらず使用を続ける例として、配偶者や家族との口論や喧嘩、さらには家庭内暴力が頻発することがあります。
薬物乱用の診断
上記の基準のうち1つ以上が過去1年以内に該当すれば「薬物乱用」と診断されます。薬物乱用は身体的、感情的、心理的、社会的、経済的に生活全般を著しく乱すパターンです。
DSM‑V の提案改訂
次期 DSM‑V では「薬物乱用」と「薬物依存」の区別が廃止され、両者は「物質使用障害(Substance Use Disorders)」という連続体の中に重症度に応じて位置付けられると提案されています。
