手術の目的と対象
耳の疾患により乳様突起(側頭骨の一部)が感染した場合、感染部位を除去するために乳様突起手術が行われます。乳様突起は耳の後ろに位置し、空洞(最も大きいものは前庭洞)で囲まれています。
手術方法
- 感染でできた乳様突起腔の骨壁を除去し、膿や壊死組織を徹底的に取り除きます。
- 術後の腔を開放したままにして経過観察しやすくする方法と、筋肉・軟骨・骨片で閉鎖して再発防止を図る方法があります。
成功率
ニューカッスル病院のデータによれば、乳様突起手術の成功率は概ね80%以上で、手術後に聴力が改善するケースも報告されています。
リスクと合併症
- めまい、聴力低下、顔面筋力低下(顔面神経麻痺)
- 耳のドレッシングに対するアレルギー反応、耳鳴り(ティンパニタス)
- 術後感染や出血の可能性もあります。
回復期間
手術翌日には包帯を外し、退院できることが多いです。術後は軽いめまいを感じることがありますが、数日で改善します。縫合糸は術後1〜2週間で除去します。
術後のケア
- 耳を乾燥させることが最重要です。シャンプーや入浴時は、石油ゼリーを塗った綿球で耳を覆いましょう。
- 痛みや腫れが強くなる場合は、すぐに耳鼻科専門医へ相談してください。
