良性発作性位置めまい(BPPV)の治療エクササイズ

良性発作性位置めまい(BPPV)は、耳の奥にあるカルシウム炭酸塩の微小粒子(耳石)が前庭管に入り込み、めまい、吐き気、嘔吐を引き起こす疾患です。粒子を感覚が敏感な部位から感度が低い部位へ移動させるリポジショニングが唯一の治療法です。

エプレー法(Epley Maneuver)

エプレー法は、耳石を前庭管の感度が低い部分へ戻すための4段階の頭位変換を約30秒ずつ行う手技です。医師が指導し、必要に応じて制吐薬を使用します。神経症状が出た場合は直ちに医師の診察が必要です。

セモント法(Semont Maneuver)

セモント法は、頭を急速に左右に傾けることで耳石を移動させる「リベラトリー」手技です。米国では主流ではありませんが、4回のセッションで約90%の成功率が報告されています。医師の指導の下で自宅でも実施できます。

ブランド・ダーオフ運動(Brandt‑Daroff Exercise)

このエクササイズは自宅で行うもので、どちらの耳が主に影響しているか判別しにくい場合に用いられます。1日3回、2週間続けますが、1週間後の効果は約25%と低いため、医師はエプレー法を優先的に処方します。

耳と聴覚 - 関連記事