ヒゲ脱毛症(alopecia barbae)の治療法まとめ
脱毛症は体のどこにでも毛が抜ける状態を指す医学用語です。男性の顔に生えるひげが抜ける場合は「ひげ脱毛症(alopecia barbae)」と呼ばれ、自己免疫の異常により毛包が攻撃されます。多くは一時的で、限られた範囲にとどまりますが、さまざまな治療法が提案されています。
コルチゾン治療
コルチゾン注射は、脱毛部位に直接行う治療法です。副作用は少なく、成功すれば約4週間で新しい毛が生え始めます。ただし、長期間の使用は皮膚が薄くなる恐れがあるため、継続は難しいことがあります。小範囲の場合は、コルチゾン軟膏を塗布することも可能です。注射による毛の再生は、他の部位で新たに脱毛が起こることを防げるわけではありません。
ミノキシジル外用薬
国際脱毛症基金(National Alopecia Areata Foundation)では、5%濃度のミノキシジル液を1日2回塗布することを推奨しています。2%濃度では効果が不十分で、ミノキシジル塗布30分後にコルチゾン軟膏を併用する必要があります。血圧が正常な人に対しては安全とされますが、すべての治療と同様に効果が保証されるわけではありません。
アンソラリン(Anthralin)
アンソラリンはクリームまたは軟膏として頭皮の脱毛症に使用され、一部で毛髪の再生が報告されています。顔に使用する場合、皮膚刺激や茶色の変色といった副作用が懸念されます。まずは目立たない小さな範囲で短時間試し、使用後は手をしっかり洗って色素が残らないようにしましょう。
実験的アプローチ
米国毛髪脱落協会(American Hair Loss Association)では、免疫細胞の働きを阻害するタンパク質を含む「バイオロジクス」などの新薬が研究されています。理論上は免疫系の攻撃を抑制し、毛包が再び毛を生む環境を作ることが期待されていますが、実際の効果は臨床試験で確認が必要です。現時点で実践的に利用できる治療法は、免疫系が毛包への攻撃を自然に止めるのを待つ以外にありません。
