髪の成長を制御する要因とは?
細胞の成長
頭皮の毛包には幹細胞が存在し、体内でも数少ない場所です。この幹細胞は毛母細胞へと移動し、マトリックス細胞になります。マトリックス細胞は分裂し、毛細胞や内部上皮鞘細胞へと分化します。また、ここでメラニンやフェオメラニンといった色素が生成され、髪の色が決まります。
成長サイクル
髪は主に3つのフェーズを経ます。
成長期(アナゲン)
全毛髪の85〜90%がこの期間にあり、2〜6年続きます。期間の長さが個人差となり、髪が伸びる長さを決定します。
退行期(カタゲン)
2〜4週間続き、毛包が皮膚から離れ、毛は成長を停止します。
休止期(テロゲン)
毛が抜け落ち、毛包は新しい毛を生成するために3〜4か月間休止します。これが日常的に髪が抜ける理由です。
主な要因
毛包の外根部の基底層にある幹細胞がマトリックス細胞を形成し、毛細胞へと分化します。真皮乳頭の細胞が分泌する物質が、マトリックス細胞が毛細胞になるか鞘細胞になるかを決定します。この分泌は主にホルモンと外根鞘の棘状層細胞によって調整されます。基本線維芽細胞増殖因子(bFGF)や血小板由来増殖因子(PDGF)などのタンパク質は、酵素の産生を促進し、毛髪の成長を加速させます。
ヒト要因
ストレス、栄養、摂取水分などの生活習慣が髪の成長に影響すると考えられていますが、個人差が大きく一概には言えません。例えば、ハンブルク大学の研究では、ストレスが一部のケースで毛髪の成長を促進する可能性が示唆されています。
