女性が極端に抜け毛する原因は?

抜け毛は、頭皮の毛髪が通常の成長サイクルと休止サイクルに異常をきたす状態で、医学的には脱毛症(アロペシア)と呼ばれます。米国の非営利団体 American Hair Loss Association によれば、脱毛症患者の約40%が女性です。

正常な髪の成長

髪は成長期(アナゲン)と休止期(テロゲン)を繰り返します。成長期は約2〜3年続き、1か月に約0.5cm伸びます。休止期では数か月間毛髪が保持され、やがて抜け落ちます。通常、頭皮の毛髪の約90%が成長期、10%が休止期です。

ホルモンバランスの乱れ

ホルモンの不均衡は女性の極端な抜け毛の最も一般的な原因です。男性型脱毛症(アンドロゲン性脱毛症)は、体内の男性ホルモン(アンドロゲン)が過剰になることで起こります。遺伝的素因、甲状腺機能障害、妊娠・出産、アンドロゲンを多く含む経口避妊薬、更年期、卵巣嚢胞などが背景にあります。女性の場合、頭皮全体が均一に薄くなることが特徴です。

精神的・身体的ショック

出産、愛する人の死、重大な手術、重篤な感染症、急激な体重減少や栄養失調などのストレスは、抜け毛を引き起こすことがあります。これらは「テロゲン・エフルビウム」と呼ばれ、ショックが起きてから6週間〜3か月後に脱毛が始まります。ストレスが続かない限り、数か月で毛髪は自然に再生しますが、原因不明で繰り返すケースもあります。

ヘアスタイル・トリートメント・化学薬品

過度に強い牽引がかかるヘアスタイル(コーンロウ、編み込み、エクステ、きついポニーテールなど)は、毛包を傷つけて抜け毛を促進します。早期にスタイルを変えれば毛髪は回復しますが、瘢痕が残ったり毛根が深刻に損傷した場合は永久的な脱毛になることもあります。また、染毛・ブリーチ・パーマなどの化学処理や過度のブラッシング・スタイリングも毛髪を傷めます。

薬剤・医療処置

うつ病、心臓病、関節リウマチ、痛風、高血圧などの治療に用いられる薬剤は、抜け毛を副作用として引き起こすことがあります。さらに、化学療法や放射線治療は一時的に広範囲の脱毛をもたらします。

円形脱毛症(アロペシア・アレアタ)

円形脱毛症は自己免疫疾患で、原因は不明です。頭皮に直径数センチメートル程度の円形の抜け毛が現れ、自然に再毛することもありますが、再発することもあります。

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