外傷後頭痛の治療法:急性期と予防薬の選び方

急性期(発作抑制)治療

外傷後頭痛のうち、外傷後2〜3週間以内に症状が出る場合は、主に発作抑制療法で対処します。症状の重症度や頭痛のタイプに応じて、以下の薬剤が選択されます。

  • 抗炎症薬(イブプロフェン、アスピリン、ナプロキセンなど): 頭痛の痛みを軽減し、症状が収まるまで使用します。長期使用は依存や副作用のリスクがあるため、短期間に限ります。
  • 筋弛緩剤(フレキシリル、ロバキシンなど): 首や頭部の筋緊張、痙攣による痛みを和らげます。ただし、疲労感を引き起こすことがあります。
  • 血管性頭痛(片頭痛様): 血管の拡張や充血が原因の脈打つような頭痛にも、同様の発作抑制薬が有効です。

予防的治療(予防薬)

頭痛が2週間以上続き、週に1〜2回以上発生する場合は、予防薬の使用が検討されます。発作抑制療法で効果が不十分と判断された2〜3週間後に開始します。

  • 抗うつ薬(アミトリプチリン、ノルトリプチリンなど)やベータ遮断薬: 毎日の頭痛頻度や不眠症状を軽減します。心理的要因(不安、恐怖、悲しみ、恨み)にも効果があります。
  • 静脈内ジヒドロエルゴタミン(IV DHE): 重度の外傷後頭痛に対し、外来で点滴投与します。抗うつ薬などの予防薬と併用し、通常は他の治療が無効だった2か月以降に使用されます。

症状が重い場合は、抗うつ薬とベータ遮断薬を組み合わせることもあります。また、心理療法やカウンセリングで心理的要因に対処することも重要です。

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