一時的ペースメーカーのトラブルシューティングガイド
概要
一時的ペースメーカーは、緊急時に患者の心拍を調整するために使用されます。主に徐脈(心拍数が異常に遅い状態)の治療に用いられ、永久ペースメーカーの設置前に一時的に使用されます。機器が正常に動作しないと、生命に関わる重大なリスクが生じます。適切なトラブルシューティングにより、誤ったペーシングや心電図(EKG)の誤読による合併症を防げます。
必要なもの
- 一時的ペースメーカー
- 交換用バッテリー
手順
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EKG に波形が全く表示されない場合は、バッテリーを交換します。バッテリーは2〜3日ごとに交換が必要です。また、電気接続部がしっかり固定されているか確認してください。
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バッテリー交換後も波形が出ない場合は、感度ダイヤルを下げます。感度が高すぎると「オーバーセンシング」になり、心拍以外の筋肉活動を検出してしまいます。
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一時的ペースメーカーが心拍を捕捉しないときは、患者の体位を変えてみます。体位変更で改善しない場合は、ペース出力(出力電流)を上げてください。
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EKG にランダムなスパイクが現れる場合は、感度をさらに下げます。これは「アンダーセンシング」の可能性があります。
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経静脈ペースメーカーを装着した患者は感染症に注意してください。必要に応じて抗生物質予防投与を行い、感染リスクを低減します。
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EKG にQRS複合波が見えない場合は、薬剤相互作用や基礎疾患(高炭酸血症、血糖過高、低酸素血症、アルカローシス等)を確認します。これらの状態を是正すれば波形が回復します。
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強い磁場を発する家電製品(冷蔵庫、食洗機、電子レンジ、ラジオ、テレビ等)は一時的ペースメーカーの動作に影響を与える可能性があります。使用を避けてください。
