心筋梗塞の緊急処置と対策

心筋梗塞は激しい痛みと恐怖を伴う緊急事態です。救急医療が不可欠で、救急車を呼ぶか、単独での運転は絶対に避けてください。発症後数時間以内に適切な処置を行うことが生存率を大きく左右します。

血管形成術(PCI)

血管形成術は経皮的冠動脈インターベンション(PCI)とも呼ばれ、詰まった冠動脈を開通させる手術です。細いカテーテルの先端に小さなバルーンとステント(金属製の網状チューブ)が装着され、脚の動脈から挿入して詰まりのある冠動脈まで進めます。バルーンを数秒間膨らませて血栓を除去し、バルーンを抜いた後にステントを残して血管が閉じないようにします。できるだけ早く病院で実施することが重要で、時間が経過すると効果が低下します。

冠動脈バイパス手術

バイパス手術(開心手術)は血管形成術ほど一般的ではありませんが、重度の閉塞部に対しては有効です。患者自身の別の動脈や静脈を採取し、閉塞部を迂回する新たな血管路を作ります。この移植血管は大動脈に接続され、心臓への血流を確保します。心筋梗塞の直後に行うことは少なく、患者が安定した後に計画的に実施されます。

薬物治療

血管形成術やバイパス手術に加えて、病院では以下の薬が投与されます。

  • アスピリン:血小板の凝集を抑え、血栓形成を防止。
  • 血栓溶解薬(クロットバスター):血栓を溶かすことで血流を回復。
  • β遮断薬:心拍数と血圧を下げ、心臓の負担を軽減。
  • 硝酸薬(ニトログリセリン):血管を拡張し、胸痛を緩和。

知っておくべき症状

心筋梗塞の症状を早期に把握できれば、救命率が大幅に向上します。テレビや映画で描かれるような激しいドラマティックな場面とは異なり、以下のようなサインが現れます。

  • 胸部の圧迫感、重さ、締め付け感(数分間続く)
  • 痛みが背中、肩、腕、顎へ放散することがある
  • 息切れ、めまい、吐き気、冷や汗

これらの兆候を感じたら、すぐに救急車を要請し、専門医の診察を受けることが最善の対策です。

心臓発作 - 関連記事