心臓発作と耳の痛みの関係

男女共通の症状

心臓発作の典型的な症状は、胸部の不快感や痛み、上半身(腕)への痛み、息切れ、吐き気、めまいです。女性でも基本的には同様の症状が現れますが、胸部の締め付け感、ふらつき、腕のしびれやチクチク感が報告されることがあります。さらに、痛みが顔・首・顎・背中・耳、耳たぶなど、実際の心臓とは別の部位に放散することがあります。

なぜ耳が痛むのか

オハイオ州トレド大学の研究者は、心臓発作時に耳の痛み(心臓性耳痛、cardiac otalgia)が起こることは稀だが存在すると報告しています。200人近くの心臓患者を対象にした多施設共同研究で、わずか11例が耳痛を訴えました。特に女性、高齢の糖尿病患者、心不全患者に見られる傾向があります。

この痛みが耳に放散する理由は、心臓と耳・顔面を支配する迷走神経とアルノルド神経が同じ経路で情報を伝えるためです。心臓の異常信号がアルノルド神経の受容体に伝わり、脳が「耳の痛み」と認識することがあります。

耳の痛みと心臓性耳痛の見分け方

耳の痛みだけで心臓発作と判断する必要はありませんが、以下のような特徴がある場合は注意が必要です。

  • 両耳に鋭い、または燃えるような痛みがある。
  • 耳の検査で感染や炎症、赤みが認められない。
  • 硝酸薬(ニトログリセリン)を使用した際に痛みが軽減する。

鈍い圧迫感や脈打つような痛みは、耳・副鼻腔・歯の感染が原因であることが多いです。

事前の準備

医師と心臓発作時の対処法を事前に話し合っておくことが重要です。症状(特に耳痛など珍しい症状)を把握し、必要ならばアスピリンの服用可否を確認しましょう。リラックスできる音楽を用意しておくと、呼吸を整え神経を落ち着かせる助けになります。

生存のための行動計画

  1. 緊急通報(911)をすぐにかけ、痛みの部位と心臓発作の疑いを伝える。
  2. 近隣の友人や隣人に緊急連絡先を知らせ、家族へ情報が届くようにする。
  3. 医療情報や保険証情報を手元に用意し、救急隊に提示できるようにする。
  4. 搬送先の病院名を確認し、主治医や家族に伝える。

心臓発作 - 関連記事